
昨晩のNY金(2月限)は続落。前日比21.5ドル安の1トロイオンス1829.9ドルで終えた。
バイデン次期政権が追加の景気対策案を発表し、財政出動によってインフレ期待が高まり、相対的なドルの先安感が強まったものの、ドルが堅調に推移したことが金を圧迫した。米長期債利回りの低下はドル安につながっていない。
バイデン次期大統領は1.9兆ドル規模のレスキュープランに続き、2月の上下両院合同議会でインフラ投資などの経済再建策を改めて表明するが、かなり大規模な財政支援となり、議会の通過など実現性が疑問視されたことが逃避通貨であるドルを押し上げた。
中国で新型コロナウイルスの感染者数が拡大し、4都市が封鎖されている。中国経済が第1波のときのように落ち込めば、世界経済の先行きを一段と曇らせるが、足元の感染者数の伸びは限定的で、今のところ特に材料視されていない。