ドル円（チャート分析）

　ドル円は、続伸。１０９円台回復。５月３日安値を起点とした上昇トレンド継続。基準線〜転換線が下値支持に変化するか否かが焦点。心理的節目１１０円が上値抵抗。

　　

シカゴコーン（チャート分析）

　昨晩のシカゴコーン（７月限）は、急反発。一目均衡表の雲が下値支持として機能した。４月２１日高値を起点とした下降トレンドの攻防が焦点。

　　

シカゴ大豆（チャート分析）

　昨晩のシカゴ大豆（７月限）は、急反発。ダイヤモンドフォーメーションから上放れた。ストキャスィクスもゴールデンクロス。短期的な買われ過ぎ感は高まっているものの、転換線を下値支持とした上昇トレンド継続。

　　

ＮＹダウ（チャート分析）

　昨晩のＮＹダウは、急伸。基準線〜転換線を一気に上抜いてきたが、早々に１８０００ドルを回復しないと、三尊の肩形成となる可能性も継続。ネックラインは１７５００ドル水準。

　　

ＮＹ原油（チャート分析）

　昨晩のＮＹ原油（６月限）は、反発。２００日移動平均線が下値支持として機能中。ストキャスティクスはゴールデンクロスで、押し目買い基調。心理的節目４５ドル台に、終値ベースで乗せてくると強気感は増す。

　　

ＮＹ白金（チャート分析）

　昨晩のＮＹ白金（７月限）は、反発。１月２１日安値を起点とした上昇チャネル継続。

　　

ＮＹ金（チャート分析）

　昨晩のＮＹ金（６月限）は、続落。基準線で下支えられたものの、同水準を終値ベースで割り込むと、心理的節目１２５０ドル〜雲の上限程度の押し目も想定されるが、昨年末から始まった上昇トレンドは継続している。足元の保合いチャネルは、上昇トレンド下での中段の保合い判断。

　　

本日の東京商品市場の見通し

　昨晩の海外市場は、こちら。画像をクリックすると拡大します。

　ドル・円は、年内２度の米利上げの可能性や、麻生財務相による円高けん制発言、株式相場の上昇などが好感され続伸。

　ＮＹ金（６月限）は、ドル反落や原油反発で切り返したが、米株価指数先物の上昇で値を消した。ただ、原油の上値追いで下げ幅縮小。
ＮＹ白金（７月限）は、ドル反落や原油・株価の上値追いや金の戻りで反発。

　ＮＹ原油（６月限）は、夜間取引ではカナダ西部の大規模な山火事による供給減少懸念の後退から、期近は２週間ぶりの安値を付けたものの、その後は１１日発表の米エネルギー情報局（ＥＩＡ）統計での原油在庫の小幅増加見通しや、アフリカの産油国での供給障害懸念などから切り返し急反発。

　シカゴ大豆（７月限）は、米国・世界期末在庫や南米生産高見通しの下方修正をはやして投機買いが殺到し、年初来高値を更新した。
　シカゴコーン（７月限）は、大豆上昇やブラジル生産高の下方修正、ドル安・原油高で反発に転じた。内外期末在庫の下方修正や南米生産高の下方修正、大豆の急騰が追い風となり、一週間ぶりの高値に急伸した。


　本日は、円安進行もあり、昨日の下げに対する反動高で始まる見通し。

　　

本日の経済指標

時間	国名		経済指標	事前予想
23:30	米国	前週分	EIA週間石油在庫統計
27:00	米国	4月	月次財政収支	1000(億ドル)

米農務省需給報告（世界大豆）

　米農務省は、２０１５／１６年度の世界大豆期末在庫を７４３０万トンに下方修正、予想平均の７６１０万トンを下回った。２０１６／１７年度は６８２０万トンで、予想平均の７３４０万トンを下回った。

　ブラジル大豆生産高見通しを９９００万トンに下方修正、予想平均の９９１０万トンを下回った。アルゼンチンは５６５０万トンに下方修正したが、予想平均の５５５０万トンを上回った。

　　

米農務省需給報告（世界コーン）

　米農務省は、２０１５／１６年度の世界コーン期末在庫を２．０７９億トンに下方修正したが、予想平均の２．０６２億トンを上回った。２０１６／１７年度は２．０７０億トンと予想し、予想平均の２．１０４億トンを下回った。

　ブラジル・コーン生産高見通しを８１００万トンに下方修正したが、予想平均の８０２０万トンを上回った。アルゼンチンは２７００万トンに下方修正され、予想平均の２７４０万トンを下回った。

　　

ＥＩＡ短期エネルギー見通し

　ＥＩＡは１０日、５月の短期エネルギー見通しを発表。

　米原油生産は２０１６年が日量８６０万バレルと前月予想と変わらず、２０１７年は８１９万バレルと同８０４万バレルから引き上げられた。

　２０１６年の米原油消費見通しは日量１９５４万バレルと同１９５２万バレルから、世界原油消費見通しも９５２４万バレルと９４８６万バレルからともに上方修正された。

　また、２０１６年のＷＴＩ原油価格見通しはバレル当たり４０．３２ドルと３４．６０ドルから、ブレント原油も４０．５２ドルと３４．７３ドルから引き上げられた。

　　

昨日の経済指標

時間	国名		経済指標	事前予想	結果
10:30	中国	4月	消費者物価指数（ＣＰＩ） [前年同月比]	+2.4%	+2.3%
10:30	中国	4月	生産者物価指数（ＰＰＩ） [前年同月比]	-3.8%	-3.4%
15:00	独国	3月	鉱工業生産 [前月比]	-0.3%	-1.3%
23:00	米国	3月	卸売在庫 [前月比]	+0.1%	+0.1%

米農務省需給報告（２０１６‐１７年度：米国産コーン）

作付面積：９３６０万エーカー

単　　収：１６８．０Ｂｕ

期初在庫：１８億０３００万Ｂｕ

生　　産：１４４億３０００万Ｂｕ

供給合計：１６２億７３００万Ｂｕ

飼料用：５５億５０００万Ｂｕ

食品・種・工業用：６６億７０００万Ｂｕ

内エタノール：５３億００００万Ｂｕ

輸　　出：１９億００００万Ｂｕ

消費合計：１４１億２０００万Ｂｕ

期末在庫：２１億５３００万Ｂｕ

在庫率：１５．２％


　米農務省は、２０１５／１６年度米国コーン期末在庫を５９００万Ｂｕ下方修正して１８．０３億Ｂｕと発表し、予想平均の１８．２５億Ｂｕを下回った。主な変更は、供給項目の輸入が５００万Ｂｕの上方修正、消費項目の食品・種子・工業用が１１００万Ｂｕの下方修正、輸出７５００万Ｂｕの上方修正。

　２０１６／１７年度は２１．５３億Ｂｕと予想され、予想平均の２２．２８億Ｂｕを下回った。今年の生産高見通しは
１４４．３０億Ｂｕで、昨年から増加と予想され、予想平均の１４１．５１億Ｂｕを上回った。

米農務省需給報告（２０１６‐１７年度：米国産大豆）

作付面積：８２２０万エーカー

単収：４６．７Ｂｕ

期初在庫：４億００００万Ｂｕ

生産：３８億００００万Ｂｕ

供給合計：４２億３０００万Ｂｕ

圧砕：１９億１５００万Ｂｕ

輸出：１８億８５００万Ｂｕ

消費合計：３９億２５００万Ｂｕ

期末在庫：３億０５００万Ｂｕ

在庫率：７．８％

　米農務省は、２０１５／１６年度米国大豆期末在庫を４５００万Ｂｕ下方修正して４．００億Ｂｕとし、予想平均の４．２８億Ｂｕを下回った。主な変更は、需要項目の圧砕が１０００万Ｂｕ、輸出が３５００万Ｂｕ上方修正された。

　２０１６／１７年度は３．０５億Ｂｕと発表され、予想平均の４．２７億Ｂｕを下回った。今年の生産高見通しは３８．００億Ｂｕと予想され、昨年実績の３９．２９億Ｂｕを下回ったが、予想平均の３７．８８億Ｂｕを上回った。