世界銀行見通し(通常シナリオ・悲観シナリオ)

 世界銀行は30日、2020年の中国の経済成長率が最悪の場合、19年の6.1%から0.1%へと大幅に落ち込む恐れがあるとの予測を示した。新型コロナウイルスの感染拡大が直撃し、1976年(マイナス1.6%)以来44年ぶりの低成長になる可能性があると警告。

 世銀は、東アジア・大洋州地域経済に関する報告書で「基本シナリオ」と「悲観シナリオ」の見通しを公表。
中国の成長率をそれぞれ2.3%、0.1%と見込んだ。

 同地域の途上国全体は、中国の不振でサプライチェーン(部品供給網)の混乱が波及し、基本シナリオでも2.1%と、アジア通貨危機後の1998年(1.7%)以来の低い伸びにとどまると予測。悲観シナリオではマイナス0.5%と、53年ぶりのマイナスになる見込み。

 ただ21年は回復を想定。
基本シナリオで中国は7.7%、東アジア・大洋州地域は7.3%との見通しを示した。

中国・製造業PMI

CapD20200331

3月製造業PMI(購買担当者景気指数:52.0

事前予想:44.8 
前回:35.7

米ロ電話会談

 ホワイトハウスは30日、トランプ米大統領がロシアのプーチン大統領と同日に電話会談し、世界のエネルギー市場の安定性が重要との認識で一致したと発表。

原油輸出量を日量1060万バレルに増やす計画

 サウジアラビアのエネルギー省当局者は30日、5月から原油輸出量を日量1060万バレルに増やす計画を発表。

 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成するOPECプラスが3年続けてきた協調減産体制が、今月初めに崩壊したことを受け、サウジアラビアは、原油の供給と輸出を大幅に拡大する計画を既に策定している。

 サウジアラビアは今月、国営石油会社サウジアラムコに対し、今後数カ月は、過去最高となる日量1230万バレルの原油供給を継続し、5月から同1000万バレル超を輸出するよう指示した。

寄り付き予想

000海外市況速報

昨晩の海外市場はこちら。

000最終約定価格

本日の東京市場は、

貴金属市場は、金が +20 円前後、白金が +42 円前後、
原油市場は、 +10 円前後、
穀物市場は、大豆が +30 円前後、コーンが -10 円前後で始まる見通し。

NY原油(チャート分析)

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 NY原油(5月限)は続落。心理的節目20ドルをザラ場で割り込んだが終値ベースでは維持。転換線が上値抵抗として機能中。1月高値を起点とした下降チャネル継続。
wtiweekly

レンジの2倍返しからのターゲットは、16.6ドル。
wtimonth

 チャート上の節目は、2001年11月安値16.7ドル、1998年12月安値10.35ドル。

NY金(チャート分析)

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 NY金(6月限)は反落。価格帯別出来高の厚い心理的節目1700ドルは2月・3月と3度抵抗を受けている重要抵抗線。雲が下値支持帯として機能中。基準線〜転換線が価格帯別出来高の厚い重要支持線。
 しばらく雲の厚い時間帯が続くが、4月中旬以降、雲の厚みが薄くなる時間帯となる。支持線としても抵抗線として信頼性が落ち込む時間帯となる。
nygweekly52-2

 52週移動平均線が下値支持として機能中。2018年8月安値を起点とした上昇チャネル継続。

ドル円(チャート分析)

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 3月9日安値〜3月24日高値までの上昇に対する半値押しと重なる基準線が下値支持。200日移動平均線を回復できるか否かが焦点。200日移動平均線前後を維持できるなら、日柄経過と共に、雲の下方から上方へ移行する時間帯に向かう。雲の厚みが薄くなっており、上にも下にも抜けやすい時間帯へ向かう。
yen

三角保合放れが相次いでダマシとなっている状況。雲の厚みも徐々に薄くなり、支持線としても抵抗線としても信頼性が落ち込み、ダマシが出やすい時間帯が続く。

週間純輸出検証高(3月26日までの週)

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大 豆:41万3957トン(前週改定値:58万7398トン)

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コーン:126万9074トン(前週改定値:85万7987トン)

小 麦: 36万3881トン(前週改定値:35万4466トン)

昨晩のドル円

yen

 昨晩のドル円は、続落。前週末比20銭円高・ドル安の1ドル=107円75〜85銭で取引を終えた。

 FRBの無制限QEなどを受けて、足元でドルの需給逼迫観測が後退。前週に111円台後半まで円安・ドル高が進んでいたこともあり、反動から円買い・ドル売りが入りやすかった。

 ただ、米株相場は大幅上昇し、円には売りも出て、方向感は乏しかった。月末で下落した株の構成比を元に戻すリバランスの買いも入った。取引終了にかけて米長期金利が上昇に転じたのも日米金利差の縮小観測が後退し、円売り・ドル買いにつながった。

昨晩のシカゴ穀物

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昨晩のシカゴ大豆(5月限)は続伸。前日比0.75セント高の882.25セント。
新型コロナウイルスの感染拡大により需要が減少するとの懸念が浮上しているが、その一方で主要生産国であるアルゼンチン、ブラジルなど南米の主要国からの輸出が停滞するとの見方が強気材料視され、期近限月の価格を押し上げた。


cc

シカゴコーン(5月限)は続落。前日比4.75セント安の341.25セント。
原油価格が軟調に推移するなか、エタノール需要が減少するとの観測が強まったことで売り優勢となった。340セント割れ直前に達した後に買い戻されたが、この日の安値に近い水準での終了となった。

昨晩のNY白金

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昨晩のNY白金(7月限)は反落、。前日比17.8ドル安の723.9ドルで終えた。
時間外取引では、新型コロナウイルスの感染拡大でスペインが移動制限措置を強化するとし、ユーロ安に振れたことが圧迫要因になり、売り優勢となった。日中取引では、株高を受けて押し目を買われて下げ一服。734.0ドルまで戻した。ただ金軟調に上値を抑えられた。
 

昨晩のNY金

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昨晩のNY金(6月限)は続落した。前週末比10.9ドル安の1オンス1643.2ドルで取引を終えた。前週に急上昇したため利益確定売りが優勢だった。ニューヨーク金にプレミアムが付いていることから利食い売りなどが出て上げ一服となった。

米株価が下げ一服となり、押し目を買われる場面も見られたが、1651.3ドルで上値を抑えられると、利食い売りなどが出て軟調となった。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て1632.0ドルまで下落した。
新型コロナウイルスの感染拡大でスペインが移動制限措置を強化するとし、ユーロ安に振れたことも一因。

昨晩のNY原油

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昨晩のNY原油(5月限)は3日続落。前週末比1.42ドル安の1バレル20.09ドルで終えた。一時19.27ドルまで下げ、2002年2月以来、18年ぶりの安値となった。

世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、石油の需要見通しが一段と悪化している。米疾病対策センター(CDC)によると、感染者数は14万0904人まで拡大し、米国民の約半分に行動制限がかかっている状態。パンデミックの中心は欧州から米国となった。トランプ米大統領が、全国民に求めている行動制限を当初の3月末から4月末まで延長すると発表。長期化による経済の停滞で原油需要が一段と落ち込むとの懸念が強まった。

石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による協調減産が今月で終了し、主要産油国が値引きによるシェア争いを激化させることも重し。前週末にはサウジアラビアが、原油生産を巡り対立するロシアとの減産協議を否定する声明を出し、5月から輸出量を日量1060万バレルの過去最大規模に拡大すると発表している。

一方、トランプ米大統領とプーチン露大統領が電話協議し、石油市場の安定に向けて会談を実施することで合意したことは支援要因。トランプ米大統領はこれまで原油価格が低下するようOPECをけん制し続けてきたが、「原油価格を引き上げる必要があるかもしれないと言うことになるとは思わなかった」と発言しており、極端な原油安や石油産業の崩壊は受け入れられないとの認識を示している。

昨晩のNYダウ

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昨晩のNYダウは反発した。前週末比690ドル70セント高の2万2327ドル48セントで終えた。

米政府の大規模な経済対策が前週成立した事に加え、月末とあって、今月の急落で低下した株構成比を戻すリバランス(資産構成の再調整)の買いも入った。

世界保健機関(WHO)は30日、「初期研究によると、いくつかのワクチンは新型コロナに効果があるかもしれない」と指摘。ワクチン開発への期待も高まり、買いを後押しした。9月までにワクチンの臨床試験を開始すると発表した医薬・日用品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が8%上昇し、ダウ平均を押し上げた。

ナスダック総合株価指数は前週末比271.77ポイント高の7774.15で終えた。
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菊川 弘之

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