SPDRゴールドシェア現物保有高
昨晩のドル円
昨晩のドル円は、前日比1円45銭円安・ドル高の1ドル=153円15〜25銭で終えた。一時は153円24銭と1990年6月以来約34年ぶりの円安・ドル高水準を付けた。
米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回った。根強いインフレ圧力を背景に米利下げ観測が後退し、円売り・ドル買いが勢いづいた。
市場では利下げ開始が早ければ6月とのこれまでの予想から7月または9月に遅れ、年内の利下げ幅も縮小するとの観測が広がった。米債券市場では幅広い年限の債券が売られ、長期金利は一時前日比0.20%高い(価格は安い)4.56%と昨年11月以来の高水準を付けた。
ユーロは対ドルで続落し、前日比0.0115ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0735〜45ドルで終えた。米CPIを受け、対ユーロでもドル買いが勢いづいた。
昨晩のNY原油
昨晩のNY原油(5月限)は、3営業日ぶりに反発した。前日比0.98ドル高の1バレル86.21ドルで終えた。中東情勢が悪化し、周辺地域の原油供給に悪影響が及ぶとの見方が材料視された。米エネルギー情報局(EIA)週報や、米消費者物価指数(CPI)に対する反応は限定的。米原油在庫の増加、株安やドル高が原油相場を圧迫するような展開にはなっていない。
イランの最高指導者ハネメイ師は10日に首都テヘランで演説し、シリアのイラン大使館の建物が空爆されたことを巡り、イスラエルに対して「間違いを犯した。罰せられなければならない」と述べ、改めて報復を宣言した。一方、イスラエルのカッツ外相はX(旧ツイッター)への投稿で、イランが攻撃してくればイスラエルはイランを攻撃すると表明した。
イスラエルがシリアのイラン大使館を空爆したことに対して、イランや親イランの武装組織によるイスラエルへの報復攻撃が迫っているとの観測が高まった。
イスラエルの政府・軍事施設に対してドローンやミサイルによる大規模な攻撃が始まる一方、米中央軍は高度警戒水準にあり、イスラエルが攻撃を受けた場合に支援する用意が出来ており、イスラエルとともに反撃を辞さない構えであると、米高官の発言としてアルジャジーラが報道した。独ルフトハンザ航空はイランのテヘラン向けの便を一時停止した。
米中央軍のクリラ司令官が18日にイスラエルを訪問し、イランや親イランの武装組織によるイスラエル攻撃の可能性について連携するという。米アクシオスが伝えた。イラン外相がイラク、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の外相と電話協議したとの報道もある。イラク、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)には米軍基地があり、イランの攻撃対象となる可能性がある。
昨晩のNY金
昨晩のNY金(6月限)は4営業日ぶりに反落した。前日比14.0ドル安の1トロイオンス2348.4ドルで終えた。
3月のCPIの前年同月比の上昇率は3.5%と2月(3.2%)から加速し、市場予想(3.4%)を上回った。エネルギーと食品を除くコア指数も3.8%と市場予想(3.7%)以上だった。多くの市場参加者は早ければFRBが6月に利下げに踏み切るとみていたが、CPIを受け、利下げ開始が7月か9月になるとの観測が広がり、米債券市場では長期金利が上昇(債券価格が下落)した。10年債入札も需要の弱さを示す結果となり、米長期金利がおよそ5カ月ぶりの高水準を付けた事を嫌気した。
前日にかけて連日の最高値の更新が続いた後で、持ち高調整や利益確定の売りも出易かった。
FRBが午後に公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(3月19〜20日開催分)では、参加者がここ数カ月の景気の強さを示す経済指標や物価指標に注目し、インフレ率が持続的に目標の2%に向かっているとの確信が高まるまでは利下げは適切ではないとの見解を示していたことが明らかとなった。利下げ開始に慎重な見方が確認された事も金下落の一因。
昨晩のNYダウ
昨晩の海外市場
ドル円: 152.96 + 1.20
NY金2024/6:2348.4 - 14.0
NY白金 2024/7:976.4 - 7.7
NYパラ 2024/6:1058.40 - 27.70
NY原油 2024/5: 86.21 + 0.98
シカゴ大豆 2024/5: 1164.75 - 9.75
シカゴコーン2024/5:434.25 + 3.00
NYダウ:38,461.51 −422.16
S&P500:5,160.64 −49.27
ナスダック:16,170.360 −136.279
NY金2024/6:2348.4 - 14.0
NY白金 2024/7:976.4 - 7.7
NYパラ 2024/6:1058.40 - 27.70
NY原油 2024/5: 86.21 + 0.98
シカゴ大豆 2024/5: 1164.75 - 9.75
シカゴコーン2024/5:434.25 + 3.00
NYダウ:38,461.51 −422.16
S&P500:5,160.64 −49.27
ナスダック:16,170.360 −136.279
ウォール街の投資格言
マジックショーで何が起こるか知っていますか?マジシャンが「ここを見て、ここを見て」と言うと、観客はそこだけを見、他の場所は見ません。そして、それはまさに今日の決算説明会で起こったことです。
(You know what happens at any magic show? When the magician says ‘look here, look here,’ the audience looks only there and nowhere else. And that’s exactly what happened at the earnings conference today.)
(You know what happens at any magic show? When the magician says ‘look here, look here,’ the audience looks only there and nowhere else. And that’s exactly what happened at the earnings conference today.)
日経225(チャート分析)
本日の日経225は、反落。MACでは、4月2日にヒットした売りのトリガー継続。LMA(39300円)〜HMA(40060円)を上値抵抗とした戻り売り基調。
RSIの逆行現象が示唆した通り、調整入りとなった。次の焦点は、3月12日安値の攻防戦。同水準を割り込むと、ダブルトップが意識される。
転換線が上値抵抗として機能。心理的節目40000円を回復できず、N=38400円、E=35550円、V=35210円などが意識される流れへ。
2023年12月8日安値〜2024年3月高値までの上昇に対する38.2%押しは、37540円、半値押しは36500円、61.8%押しは35500円。
練行足は陰転継続。
JPX白金(チャート分析)
JPX金(チャート分析)
本日のJPX金先限は、続伸。MACでは、2月20日にヒットした買いのトリガー継続。LMA(11085円)〜HMA(11180円)を下値支持帯とした押し目買い基調。
RSIは、高水準で横ばい。短期的な買われ過ぎ感のまま高値圏で推移しているパターン。
ストキャスティクスも、高水準ながらゴールデンクロス。短期的な買われ過ぎ感があるものの、心理的節目11000円〜転換線を下値支持帯として、N=11623円、E=11853円。週足一目均衡表からは、N=11630円、E=12450円などの上値目標値を試す流れ。
練行足は陽転継続。
20日間・50日間高値更新で、多くのトレンドフォロー系指標は陽転のまま。ボリンジャーバンドは、順張り型のバンドウォーク形成中。
習近平国家主席・ラブロフ外相会談
習近平国家主席は北京市内の人民大会堂で9日午後、ロシアのラブロフ外相と会談した。
習主席は、「今年は中ロ国交樹立75周年に当たる。中ロ両国は手を携えて大国、隣国同士として仲良く付き合い、協力とウィンウィンの新たな道を歩み、両国と両国民に幸せをもたらした」と述べた。
習主席は「中国はロシア国民が自国の国情に合った発展の道を歩むことを支持し、ロシアがテロと闘い、社会の安全と安定を守ることを支持する」と述べ、さらに「中国は中ロ関係の発展を一貫して極めて重視している。ロシアと二国間の意思疎通を緊密にし、BRICS諸国や上海協力機構などの多国間での戦略的協力を強化し、より多くの責任感を示し、平等、開放、透明、包容の精神で『グローバル・サウス』国家を団結させ、グローバル・ガバナンス体系の変革を推進することを望む」と強調しました。
ラブロフ外相は「ロシアの対外政策の優先方針は対中関係を全面的に強固にし、向上させることだ。ロシアと中国の関係は平等互恵の基礎の上に築かれており、冷戦時代の同盟関係をしのぐ強大な強じん性を示している」と述べた上で、「ロシアは中国と両国指導者の重要な共通認識を真剣に実行し、二国間と多国間の協力を強化し、その他の『グローバル・サウス』国家と共に団結と協力を強化し、より公平で公正な国際秩序の形成を推進することに貢献することを望む」と表明。
習主席は、「今年は中ロ国交樹立75周年に当たる。中ロ両国は手を携えて大国、隣国同士として仲良く付き合い、協力とウィンウィンの新たな道を歩み、両国と両国民に幸せをもたらした」と述べた。
習主席は「中国はロシア国民が自国の国情に合った発展の道を歩むことを支持し、ロシアがテロと闘い、社会の安全と安定を守ることを支持する」と述べ、さらに「中国は中ロ関係の発展を一貫して極めて重視している。ロシアと二国間の意思疎通を緊密にし、BRICS諸国や上海協力機構などの多国間での戦略的協力を強化し、より多くの責任感を示し、平等、開放、透明、包容の精神で『グローバル・サウス』国家を団結させ、グローバル・ガバナンス体系の変革を推進することを望む」と強調しました。
ラブロフ外相は「ロシアの対外政策の優先方針は対中関係を全面的に強固にし、向上させることだ。ロシアと中国の関係は平等互恵の基礎の上に築かれており、冷戦時代の同盟関係をしのぐ強大な強じん性を示している」と述べた上で、「ロシアは中国と両国指導者の重要な共通認識を真剣に実行し、二国間と多国間の協力を強化し、その他の『グローバル・サウス』国家と共に団結と協力を強化し、より公平で公正な国際秩序の形成を推進することに貢献することを望む」と表明。