昨晩のドル円は、前日比35銭円安・ドル高の1ドル=151円55〜65銭で終えた。
週間の新規失業保険申請件数は21万件と市場予想(21万3000件)を下回り、労働市場の底堅さが意識された。2月の中古住宅販売件数は前月比9.5%増と、市場予想(1.3%減)に反して増加した。3月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数はマイナスの市場予想に対してプラス圏を維持。S&Pグローバルが発表した3月の購買担当者景気指数(PMI、速報値)で製造業は前月から改善し、市場予想も上回った。
もっとも、心理的な節目となる152円が意識され、日本政府・日銀が円買いの為替介入に動くとの警戒が広がりやすいとの観測が上値を抑えた。
ユーロは対ドルで反落し、前日比0.0060ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0855〜65ドルで終えた。欧州の景気懸念が広がった一方、米国は市場予想を上回る経済指標の発表が相次ぎ、対ユーロでもドル買いが優勢になった。ユーロの安値は1.0856ドル、高値は1.0917ドルだった。