昨日は、中国当局が一部銀行に対し預金準備率を引上げたとの報道を契機に中国株価下落→リスク商品売りの展開。午前中と午後からは全く異なる値動きとなった。
 夕方のS&Pによる本邦ソブリン格付け見通しのネガティブへの引下げを受けて一時ドル円が急反発するも上昇は短命。

 中国の動向がマーケットに大きな影響を及ぼす事が再確認された格好。今後もこの傾向は強まる事があっても、弱くなることはないであろう。

 本邦ソブリン格付けに関しては、財政健全化の見通しが立たないこともあり、今後も他の格付け機関からの見通し引下げや実際の格下げの可能性が高い。
 通常、ソブリン格付け悪化は海外投資家の投資抑制・売却に繋がることから通貨安材料となるが、本邦経常黒字の継続もあってJGBの海外保有比率が6%程度と低いこと(国内投資家の保有が高い)、過去の本邦ソブリン格下げ時の円相場の反応は限定的となっている点を考慮すると、本邦ソブリン格下げ関連ニュースによる円の急落リスクは限定的か?反対に円高進行場面での介入の姿勢に注目したい。  

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