全国人民代表大会(全人代)財政経済委員会は、2010年の中国本土の財政赤字額は2009年から増加し、1兆人民元を超えるとの見通し。

 中国本土政府・財政部は、2009年の財政赤字は約7,400億人民元となり、国内総生産(GDP)対比で約2.2%となり、当初見通し額の9,500億人民元を下回ったと発表しているが、今年は財政出動を伴う景気対策を続けることから、財政赤字規模が拡大すると予測している。

 また、2010年も地方政府に債券発行を認める方針を明らかにしているが、これについては、中央政府の管理は強めるものと見ておきたい。

 人民元については、政府は人民元を上昇させるしかないとの見方がある一方、人民元を切り上げする必要はないとの考え方も一部示唆されている点には注意したい。

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