FAOは31日、2010年の世界の小麦生産を前年比5%減の6億4600万トンと予想、従来予測値を下方修正。干ばつ被害を受けたロシアの減産(昨年の小麦輸出量は世界3位)が要因。
ロシアの10年の小麦生産予想は4300万トンと、従来予想(4800万トン)から下方修正。これで米国と中国で見込まれる増産分は打ち消される。
一方、10〜11年度の世界の小麦消費予想は6億6500万トンと、従来予想か
ら600万トン引き上げた。
8月高値から一服感のある小麦相場だが、ロシアの冬小麦作付動向次第では、来年にかけて再度の上値試しも想定しておきたい。