5a7733eb.jpg 昨晩、東穀協会で、NY粗糖の値動きを占うパネルディスカッションが開催された。出席した伊藤忠商事砂糖・製菓原料課課長の山本貢司氏、パールエース取締役執行委員の西原治氏、三井物産粗糖室室長の庄司英洋氏の3人。

 いずれも、当面の高値目標を33〜35セントとする強気の見方で一致。

 山本氏は「インドの白糖輸出が弱材料視されているが、国内価格の安定との兼ね合
いで、国際相場を抑えるだけの量は出てこない」と指摘。「供給不足を相場が解決できるまで上昇し、そこにファンドの買いが加われば、1980年11月の高値44.80セントを試す展開も考えられる」と最も強気。

 西原氏は「足元はタイトとはいえ、供給不足ではないのに、来年の供給がどうなるかという不安で30セントまで上昇している。この不安が、来年の2月半ばごろ、ブラジルの生産のめどが付いて解消されるまでは高値をつけやすい」とし、「強気でいなくてはいけない相場状況だ」とした。

 庄司氏は「今年は相場の転換点は2月と5月の2度しかなく、トレンドでトレードした人が勝った。現在も、上昇トレンドがフォロー買いを誘ってスパイラル状態となっており、しばらくは収まりそうもない」とした上で、「35セント近辺でもみ合って下げに転じれば、今度は一気に25セントまで下がることも考えられる」とした。

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