週末の雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回った一方、失業率は前月から改善。取引開始直後は米雇用の回復が遅れていると受け止められたが、記録的な大雪の影響で一時的に雇用者数が伸び悩んだとの見方や、過去2カ月分の雇用者数の増加幅が上方修正されたことも好感され、ドル・株共に上昇した。

 今週は米国を中心に重要指標発表が少なく、ファンダメンタルズ面からは方向感が出にくい可能性。ただし、バーナンキ議長などFed高官発言が多く予定されており、週末の米失業率の大幅改善について前向きな捉え方が示されたり、これまでドル安を牽引してきた一因であるユーロ高の調整が続くようだと、ドル円は83円方向への反発もあり得よう。

 主要国株価の堅調継続もクロス円での円安要因となるが、一方で米株価堅調が本邦株の堅調と海外投資家の対日株式投資継続を促すと円買い要因となる面もあり、ドル円は依然としてレンジ内で方向感を探るような展開となるのではないか?

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