世界銀行は14日、2011年第1四半期(1〜3月)の世界の食料品価格が前年の同時期に比べ36%上昇したとする報告を発表。

 また、1日1.25ドル(約105円)未満で暮らす最貧層について、食料価格が現行水準から10%上昇すれば新たに1000万人、30%上昇すれば3400万人がこの層に加わると予測。

 既に、昨夏からの食料価格上昇で最貧層が4400万人増えたと指摘しており、一段の増加に警戒感を示した。

 世銀の食料価格報告は、小麦やトウモロコシ、大豆など主要な食料価格の動向を指数としてまとめたもの。1年前に比べトウモロコシは74%、小麦は69%、大豆は36%上昇。全体の価格水準は、食料価格高騰への懸念が深刻化した08年のピーク時に近づいていると指摘。

 これから、米国の天候相場が本格化する中、穀物市場の上値リスクの高い状態は継続見通し。

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