中国国家統計局の寧局長は20日、記者会見で「全国レベルの統計は正確で信用できる」と述べ、統計捏造疑惑に反論した。

 遼寧省の陳求発省長が17日、財政統計の数字は虚偽だったと表明したのがきっかけとなり、国内総生産(GDP)統計もうそではないかとの疑念が強まっていた。

 遼寧省のケースでは、省内の県などの自治体が2011〜14年に財政収入を2割ほど水増しして報告していた。出世を目指す幹部が、地元経済の好調ぶりをアピールする狙いがあった模様。

 寧局長は「地方の統計捏造は見つけ次第、法律に基づき処分する。手は抜かない」と強調。