ムニューシン米財務長官は26日放映されたFOXニュースとのインタビューで、輸入への課税を強化する「国境税」などが導入されれば他国から報復を受けかねないとの見方に対し「貿易戦争にはならない」と否定した。

 税制改革は他国との公平性の確保が目的だとして、8月までに議会と合同で計画を策定すると述べた。

 税制改革は、トランプ大統領が28日、上下両院合同会議で行う演説で触れるという。

 また、政権が進める金融面など規制の大幅緩和について「リスクを生むものではない」と主張。

 財務省などは各種規制の内容を精査した上で、120日以内に大統領に結果を報告するという。

 この他、共和党内で見直しを求める声がある社会保障給付金制度に関しては「現在は検討していない。予算の中にも出てこない」と述べた。

 国境税をめぐっては、中国などが内容次第で報復措置を講じる考えを表明している。