米国防総省は26日、トランプ大統領が海軍長官に指名した投資家のフィリップ・ビルデン氏が指名を辞退したと明らかにした。

 著名な実業家、プライベートエクイティー投資家として知られるビルデン氏をめぐっては、香港などに持つ資産を切り離せるかどうかに懸念がもたれていた。

 ジェームズ・マティス米国防長官は声明で今回の指名辞退について、ビジネス上の利益を切り離すことが非常に困難なことなどからビルデン氏が「個人的に決めたこと」だと説明。

 トランプ政権では陸軍長官に指名されたビンセント・バイオラ氏も、長官職と自身のビジネスを切り離すのが困難と懸念される中で指名を辞退している。