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 国際エネルギー機関(IEA)月報によると、経済協力開発機構(OECD)諸国の原油在庫が1月に半年ぶりに増加したものの、石油輸出国機構(OPEC)が減産を続ければ、2017年上半期には原油市場が供給不足に陥る可能性があるとの見通しを示した。

 1月のOECD諸国の原油在庫は4800万バレル増の30億3000万バレル。

 OPECは非加盟国との合意で今年上半期に日量120万バレルの減産を約束しているが、2月の順守率は91%。OPECが6月まで減産を続けたら、17年上半期には日量50万バレルの供給不足になる見込み。

 サウジアラビアの2月の原油生産は日量998万バレルと、18万バレル増加。しかし、減産合意で定められた上限1006万バレルは下回っている。