米商務省が21日発表した2016年の経常収支は4812億600万ドルの赤字となり、赤字幅は前年比3.9%拡大。
 貿易赤字などを背景に3年連続で膨らみ、2008年(6907億8900万ドルの赤字)以来の高水準となった。

 経常赤字の対国内総生産(GDP)比は2.6%と、前年(改定)と同じ。

 貿易赤字は横ばいの5005億6000万ドル。モノとサービスの輸出は2.2%減、輸入は1.8%減った。
モノに限った貿易赤字は7499億2600万ドルと1.7%縮小。

 米企業・個人の外国投資による収益から、外国企業・個人の収益を差し引いた1次所得収支は1805億9100万ドルの黒字で、黒字幅は1.0%縮小。移民による送金など2次所得収支は1612億3700万ドルの赤字と、赤字幅は11.2%拡大。

 16年10〜12月期の経常赤字は前期比3.1%減の1123億8200万ドル。
市場予想(1282億ドル)を下回った。7〜9月期は1129億5800万ドルから1160億0700万ドルに改定。