気象庁は30日、数年おきにまとめている「地球温暖化予測情報」の第9巻を公表。

 温室効果ガスの排出が非常に多い状況が続いた場合、今世紀末の日本の年平均気温は20世紀末に比べ4.5度上昇し、夏の猛暑による熱中症患者が増える見込み。1時間雨量が50ミリ以上の滝のような雨の発生回数は2倍以上に増え、豪雨災害が懸念される。

 このシナリオの場合、世界の年平均気温は3.7度程度上昇すると予想され、緯度が高い日本の方が上昇幅が大きい。

東京都心の年平均気温は20度に近づき、現在の鹿児島県・屋久島並みとなる。

最高気温35度以上の猛暑日の年間日数が全国的に増え、那覇市では54日程度に上る。

一方、日本海側では冬に雨や雪が降らない日が増え、北陸を中心に降雪量が大幅に減少する。