世界鉄鋼協会(WSA)は21日、2017年の世界鉄鋼需要が前年比1.3%増の15億3500万トンと、昨年10月時点の見通し(0.5%増)から上方修正。
先進国の経済回復とロシア、ブラジル、インドを中心とした新興国、発展途上国の経済成長が加速することを要因としている。

 18年は0.9%増の15億4900万トンと予想。

 WSAは声明で「ロシアとブラジルは、ようやく不景気から抜け出すだろう。高額紙幣の廃止で混乱していたインドは成長軌道に戻る見込みだ」との見方を示した。

 また「世界鉄鋼需要の45%を占める中国は、最近一時的に成長が加速したが、今後はより緩やかな伸びを示すだろう」と指摘。