サウジアラビアがトランプ米大統領の訪問や経済協議を控え、米国債の保有を拡大。米国から投資や技術を獲得する狙いがある模様。昨年9月には、米議会が2001年9月11日に発生した同時多発テロの遺族がサウジを提訴することを認める法案を可決したが、サウジの投資決定はそれでも変わらなかったことを示唆している。

 米財務省の最新データによると、3月のサウジの米国債保有高は1144億ドルと、1年ぶりの高水準を記録。
海外投資家による米国債保有高で12位の規模。昨年9月下旬には894億ドルまで落ち込んでいた。

 サウジは過去1年、原油安による財政赤字の穴埋めに向け、外国資産を売却いた。サウジ中銀が保有する外国証券は3月までの1年に合計で約400億ドル減少。