ナイジェリアのエネルギー大手オアンドのデュロトイ最高経営責任者(CEO)は24日、同国の主要産油地域ニジェール・デルタの混乱が最悪期を脱し、同国産油量は6月末までにフル生産に近い日量220万バレルへ回復するとの見通しを示した。

 ニジェール・デルタでは武装集団による石油施設への襲撃が頻発。昨年には産油量がわずか日量100万バレル超と、数十年ぶり低水準に一時期落ち込んだ。しかし今年に入り、襲撃は少なくなっている。

 デュロトイ氏は、現地での当局による「力強い行動」が生産回復に寄与していると指摘。こうした状況が維持されれば、オアンドは今後12〜18カ月で産油量を現在の日量5万バレルから15万バレルに引き上げることも可能だと述べた。