北朝鮮に対する制裁発動を受けて、世界最大の鉛生産国である中国で鉛精鉱の逼迫懸念が高まっている。
1カ月以上にわたる値上がりが、制裁措置を受けて続くとみられている。

 国連安保理は6日、北朝鮮から石炭、鉄、鉄鉱石、鉛鉱、海産物の輸出を禁止する決議を全会一致で可決。これらの輸出品は、北朝鮮が輸出で年間に稼ぐ30億ドルの3分の1を占める。

 1000万トンに上る世界の鉛市場で北朝鮮の占める比率は小規模だが、中国への鉛供給国としては第2位。
制裁を受けて、海城市城信集団などの製錬会社は、代わりの調達先の開拓を余儀なくされている。