米農業金融コバンクは14日までに、2020年までの米国産穀物の需給見通しに関するリポートをまとめた。
トウモロコシ需要は、飼料やエタノールといった国内向け、輸出ともに鈍化すると予測。
大豆もブラジルなどとの輸出競争が激化し、伸び悩むと分析。

 トウモロコシの国内需要について、牛や豚、鶏といった家畜の飼養頭数の増加が一服することで、飼料向けは横ばいと予測。エタノールは、現在10%程度となっているガソリンとの混合比率を、業界が強く要望する15%に高められるか次第だと指摘。

 国内需要の伸びは期待できないとして、「業界の成長は輸出にかかっている」と分析。しかし、ブラジルに加え、アルゼンチンやウクライナも栽培面積を増やし、国際市場で一段と存在感を増すと予測。「国際競争の激化が、米国産トウモロコシの輸出にとって逆風になる」との見方を示した。

 大豆については、最大の輸入国である中国を中心に、旺盛な輸出需要が期待できると予想。中国では中間層が3年間で数百万人増えるとして、大豆ミールなど飼料向けは増加が続くと分析。

 しかし、米国は世界最大の生産国でありながら、輸出では既にブラジルに抜かれていることを挙げ、今後も同国の攻勢は続くとの見方を示した。中国需要の拡大を見込み、20年までブラジルは年2〜3%栽培面積を拡大すると予想。

 小麦については、最大の脅威としてロシアの存在を強調。地理的なメリットを生かし、中東や北アフリカ向けの輸出を一段と増やすと分析。米国産の国際競争力が低下する中、相対的に高い利益を見込めるトウモロコシや大豆の生産を拡大する小麦農家が増えるとの見方も示した。