債権の帝王ことビル・グロス氏は11日、投資家向けの2018年展望リポートで、米債券市場で弱気相場が始まっているとの見方を示した。ただ、投資家にとって「危険なものではない」という。

 グロス氏は「4%前後の名目成長率が長く続き、債券相場は米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げにもかかわらず緩やかに変動してきたが、今後少なくとも2、3四半期は5%が視野に入ってくる」と指摘。「減税と財政赤字の拡大を背景に、インフレ率はFRBが目標としてきた2%まで上昇する公算が大きい」と述べた。

 さらに、FRBや他の中央銀行が量的緩和の巻き戻しに動いており、中銀による債券純購入額は、年内、恐らく9月には、ここ数年の1兆〜2兆ドルペースを大幅に下回る可能性があると分析。10年債利回りは年内に2.70%に達し、リターンが0〜1%の緩やかな弱気相場になるとの見方を示した。