英鉱業大手アングロ・アメリカンによると、南アフリカ白金生産地帯の東端地区では2016年以降、400件余りの社会騒乱案件が発生し、鉱山事業に影響を及ぼしている。
 雇用や収入をめぐる不満、競合する組合間の対立などに根ざした暴力の火種となっておりいる。

 先週は従業員6人が乗っていたバスが放火され焼死。彼らはアフリカン・レインボー・ミネラルズとアングロ・アメリカン・プラチナム(アムプラッツ)が共同運営する鉱山に向かう途中だった。
 16年1月から今年3月31日までの間に、同地区では、タイヤを燃やしたり、障害物を置いたりして交通を妨害する道路封鎖が225件発生。当局の許可を得たデモ行進が14件、無許可のデモが107件あった。また山猫ストは40件、暴力事件は55件を超える。

 被害件数が多かったのは、操業休止しているアムプラッツとアトラツァ・リソーシズの合弁事業「ボコニ鉱山」(122件)、インパラ・プラチナム(インプラッツ)のマルラ鉱山(102件)。