ゴールドマン・サックスは、世界の原油需要の伸びは今年も引き続き堅調で、原油在庫の一段の取り崩しに寄与するとの見通しを示した。

 ゴールドマンは19日付の報告書で「先進国市場の勢いが強く、新興国の成長が加速していることも相まって、原油需要の伸びはコンセンサス予想を上回る水準を維持する」と予想。2018年の原油需要について前年比日量185万バレル増と見込んだ。

 18年の原油需要はこれまでのところ、ゴールドマンの楽観的な見通しに沿ったものとなっており、1〜3月期の需要は前年同期比で日量255万バレル増と、四半期ベースで10年10〜12月期以来の大きな伸びを記録した公算が大きいという。

 ただ、3月は季節要因などで需要の伸びは減速。このほか、中国の統計の不安定さや貿易をめぐる緊張の継続、原油高による影響の恐れなどから、ゴールドマンは堅調な需要の維持に関しては懸念が高まっていると指摘した。