石油輸出国機構(OPEC)月報で、2018年下半期の原油市場見通しについて、余剰は解消したようにみえるものの、不透明感が強いとの見方を示した。

 4月の世界原油在庫は2600万バレルで、過去5年平均を下回った。17年1月時点の3400万バレルから減少。

 北海ブレント原油相場が今年、バレル当たり80ドルの水準を上回ったことで、サウジアラビアとロシアは増産を協議している。イランは増産に反発しているほか、イラクも減産方針を表明している。

 月報は「原油市場の最近の動向は、下半期の明らかな不透明感をもたらしている」とした上で、「米国と中国、インドで潜在的な需要増がある一方、下振れリスクが需要増を抑える可能性もある」と指摘。

 月報によれば、5月のOPEC産油量は日量3万5000バレル増の3187万バレル。OPECが算出する、OPEC産原油の今年の需要量を約90万バレル下回る水準。サウジアラビアの5月の同国産油量は前月比日量16万1000バレル増の1003万バレルだった。

 また、18年の世界原油需要については日量165万バレル増と、前月予想を据え置いた。需要は10〜12月期に初めて日量1億バレルの大台を超えるとの見通しを示した。

 一方で、今年のOPEC非加盟国の供給量予想は日量186万バレル増と、前月予想から約13万バレル引き上げた。

 OPECは「原油需要と非加盟国の供給量に影響し得る要素を注視していくことが必要」との認識を示した。