南米コロンビアで17日、大統領選の決選投票が実施され、左翼ゲリラ「コロンビア革命軍」(FARC)との和平合意の変更を訴えた右派のイバン・ドゥケ元上院議員(41)が、合意維持を主張した左派のグスタボ・ペトロ前ボゴタ市長(58)を破り、当選。ドゥケ氏は8月7日に大統領に就任する。任期は4年。

 大統領選は和平合意への貢献からノーベル平和賞を受賞したサントス大統領の任期満了に伴うもの。今年5月の第1回投票では1位のドゥケ氏、2位のペトロ氏とも過半数に届かず、決選投票にもつれ込んだ。経済危機が深刻化する反米左派政権の隣国ベネズエラから大量の難民が流入し、コロンビア国内に混乱が広がっていることも、左派のペトロ氏にとっては逆風になった。

 ドゥケ氏は、公約したFARC元メンバーの厳正な処罰を可能にするため合意見直しに取り組むとみられる。