南アフリカの産金各社は18日、年間の賃上げ率を鉱山労働者が最大6.5%、熟練労働者については同4.5%とする提案を労組側に示した。労組側の要求を大幅に下回る水準にとどまった。

 今回、賃上げ案を提示したのは、シバンエ・スティルウォーターとハーモニーゴールド、アングロゴールド・アシャンティ、さらに小規模鉱山のビレッジ・メイン・リーフの4社。

 全国鉱山労組(NUM)は、今後2年で新人の採掘労働者の基本月給を1万0500ランド(785ドル)に引き上げる意向を示している。年率にして15〜18.5%の賃上げに相当する。一方、鉱山労働者・建設組合連合(AMCU)は30%以上の賃上げを求めている。

 経営側は18日、労組に対し、南アの金鉱山の75%が現在、不採算もしくは利益がほとんどない状況にあると説明した。