ドル円:米商務省が発表した4〜6月期の米実質GDP(速報値)は前期比年率換算で4.1%増と約4年ぶりの高い伸びになったが、市場予想(4.4%増)には届かず、対主要通貨でドル売りの展開となった。ハイテクを中心に決算が冴えなかったこともドル売りを誘った。
もっとも、ドル売り円買いが一巡すると、日銀金融政策決定会合や、6月の米個人所得・消費支出(PCE)や7月の米雇用統計など重要イベントを次週に控えて、様子を見極めたいとする動きから下値も限定的となった。トランプ大統領発言が相場を大きく作用する中、週末リスクを意識して手控える動きも一因。


NYダウ:4日ぶりに反落。インテルが前日夕に発表した4〜6月期決算をきっかけに急落。マイクロソフトやアップルなど大型ハイテク株に売りが波及し、相場を押し下げた。

NY金(8月限):小幅に続落。4−6月期の米国内総生産(GDP)は市場予想にやや届かなかったものの、前期比年率+4.1%と堅調。大規模減税によって消費が刺激された。金融政策の正常化で先頭を走る米国と、出口戦略の実施で遅れている他の主要国の金融政策見通しの乖離は明らかで、米連邦準備理事会(FRB)が緩やかな利上げを続け、金市場への資金流入が細るとの観測が売りを誘った。

NY銀(9月限):金に連動して売りが優勢となった。

NY白金(10月限):続落。ドルの先高感を背景に引き続き上値が重かった。4−6月期の米国内総生産(GDP)は市場予想にやや届かなかったものの、大規模減税によって消費が刺激されたことで前期比年率+4.1%と堅調。

NYパラ(9月限):反落。安値からの反発局面が一巡。自動車の触媒需要拡大が下値を支えているものの、ドルの先高感が重しとなっている。

NY原油(9月限):4日ぶりに反落。来月の米国による対イラン制裁の開始を控えて、イランと米国の舌戦が緊迫化していることを背景に前日まで上げてきたものの、週末とあってポジション調整の売りが優勢となった。

シカゴ大豆(11月限):輸出好調で続伸。週間純輸出成約高が強気な内容だったことに加え、米農務省が新たに大口成約(仕向地不明の大豆15万4100トン)を発表したことで輸出用需要の増加期待が強まり買い優勢となった。

シカゴコーン(12月限):小幅続伸。欧州の小麦減産に伴う代替用需要の増加見通しと大豆の堅調な足取りが買いを誘った。また、米農務省による大口成約発表(仕向地不明のコーン27万トン)も買いの一因。