トルコの政府や企業は、今年10月に約38億ドルの外貨建て債券に絡む支払いに直面する。

 ソシエテ・ジェネラルの計算によれば、トルコ企業は年末までに18億ドルのドル建て債券の償還を受ける見込み。国債では12億5000万ドルが償還を迎える見通し。さらに金利分で合計23億ドルを支払う。

 このうち10月の支払額が最も多く、償還分で30億ドル、金利分で7億6200万ドルになる。

 ソシエテ・ジェネラルのジェイソン・ドウ氏は顧客向けノートで「トルコは新興国の中で外貨建て債券が最も多く、短期の外債で1800億ドル。全部で4600億ドルある」と指摘。リラ安により、企業の債券償還額は6月に比べ25%増加しているとし、「年末に向け元本と金利の支払いに注視すべきだ」と述べた。