この流動性主導の急落が(景気)サイクル終期に起こったり、あるいはサイクルの終焉をもたらしたりしたら、資産価格の調整と市場ボラティリティ増加はさらに大きくなるだろう。

危機後の金融政策は市場のボラティリティを抑え込むように作用した。それはまた、ひとたびボラティリティが急騰した時の市場下落を過酷にする。

基本的に現在、極めて多くの投資家群が純粋に機械的な投資家になっている。彼らはあるシグナルに応じて売り、そのシグナルは必ずしもファンダメンタルズの展開とは限らない。市場が2%下落すれば、彼らは売らざるをえない。

2兆ドルに及ぶアクティブ運用からパッシブ運用へのシフト(アクティブ運用の減少は市場急落時の買い手を減らしてしまった。パッシブ運用は定義からして順張り投資であり、下落時は売り手にしかならない)や、アルゴリズム売買などが、機械的な投資家となった背景だ。

CNBC