国際エネルギー機関(IEA)月報によると、2018年第4四半期(10〜12月)の世界石油消費が日量1億バレルを超え、相場に上昇圧力がかかるとの見通しを示した。ただ、新興国市場の危機などで需要増が抑制される可能性もあると指摘した。

 月報によれば、中国やインドなど経済協力開発機構(OECD)非加盟国での需要が増え、第4四半期は世界消費が日量1億300万バレルに達する見込み。通年の需要については、18年が同140万バレル増、19年が同150万バレル増とする従来の予想を据え置いた。

 ただ、一部新興国で通貨が対ドルで下落し、米中の貿易摩擦も続いていることなどが輸入コストの増加につながり、需要の伸びが阻害される展開もあり得るという。

 一方、原油価格の水準については、イランのエネルギー産業に対する米国の制裁が11月に発効し、ベネズエラでの生産活動が停滞していることなどから需給がタイトな状態が続くと予想。月報は「北海ブレント先物の4月以来の1バレル=70〜80ドルという価格帯が試されることになりかねない」とした。