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ドル円:トランプ米政権は2000億ドル相当の中国製品に関税を上乗せする第3弾の追加制裁措置を早ければ17日にも発表するとみられていたが、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は昼すぎの講演で「間もなく発表する」と表明。その後、トランプ大統領が中国の知的財産権侵害に対抗した制裁関税措置を同日夕に発表する見通しとの報も流れた。これより先、中国は米政権が新たな制裁措置を科すなら、米国との貿易協議を拒否することを検討すると表明していたことから、両国間の「貿易戦争」が本格化するとの懸念が台頭。投資家のリスク回避姿勢が強まったことから、円買いが徐々に進んだ。
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NYダウ:反落。もみ合い商状で始まった後、昼すぎにクドロー米国家経済会議(NEC)委員長がニューヨーク市内での講演で、対中制裁措置について「間もなく発表される」と説明すると、ダウはマイナス圏に沈んだ。さらにトランプ米大統領が、株式市場の取引終了後に対中制裁措置を発表すると表明すると、終盤にかけて売り圧力が強まり、ダウの下げ幅は一時120ドルを超えた。
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NY金(12月限):反発。米大統領が中国製品に対する追加関税について17日にも発表する公算が大きいと伝えられるなか、欧州時間のドル安を受けて堅調となった。日中取引では、ドル相場がもみ合いとなるなか、上げ一服となった。
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NY銀(12月限):反発。欧州時間からのドル安を受けて買い優勢となった。
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NY白金(10月限):反発。時間外取引では、欧州時間からのドル安を受けて堅調となった。日中取引では、米中の通商問題に対する懸念が残るなか、上げ一服となった。
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NYパラ(12月限):続伸。ドル安などを受けて堅調となった。
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NY原油(10月限):小反落。米国の制裁によってイランの生産量が一段と減少する見通しであることが供給不足を警戒させている反面、米中貿易戦争の拡大による石油需要の鈍化も意識され、値動きは限定的だった。
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シカゴ大豆(11月限):続落。米中間の通商問題の見通しに対する不透明感が嫌気されるなか売られた。また、米コーンベルト産地で、この週末は晴天が広がり、気温も平年を上回るなど、成熟期を迎えている大豆にとって生育に適した天気が広がったことも弱材料視された。
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シカゴコーン(12月限):続落。この週末、米コーンベルトには成熟、収穫に適した天気が広がったことに加え、豊作が見込まれるなかで収穫本格化を間近に控えていることでハーベストプレッシャー(収獲期の売り圧力)が強まったことも下押し要因となった。