財務省は17日、ベネズエラ中央銀行とルサ中銀総裁を制裁対象に指定すると発表。

 ムニューシン財務長官は声明で「正統性のないマドゥロ政権が、腐敗幹部の私腹を肥やす道具として中銀を利用しないようにする」と説明。制裁指定により米国内の資産が凍結され、米国人との取引が原則禁じられる。

 財務省はまた、ニカラグアのオルテガ大統領夫人のムリジョ副大統領と、大統領の息子で政府の投資促進顧問を務めるロレアノ氏も、野党弾圧や腐敗への関与を理由に制裁指定。同国の銀行バンコ・コーポラティボも、政権幹部の資金洗浄に関与したなどとして制裁指定された。

 ニカラグアはマドゥロ政権を支持しており、ムリジョ氏は昨年11月にも反政府デモ弾圧を理由に制裁指定された。