週末の講演会、沢山のご来場有難うございました。
いくつかご質問を頂きましたので、回答させて頂きます。


Q「金など当業者の建ち玉で「買い」もあり「売り」もあり両建ての様になっているのは何か意味はあるのでしょうか?」
A:「当業者ごとに、買いヘッジ・売りヘッジ水準や規模は異なり、両建てのように見えるケースもあります。一方、投機玉はいずれ巻戻しすることが主体なため、大きく偏ると、相場の転換ポイントとなるケースも多いようです。ラリーウィリアムズが、このCFTC建玉明細を利用した売買方法を得意とし、紹介した書籍もあるので参考にされると良いと思います。」


Q「将来的に第二のプラザ合意のような強制的なドル安誘導の可能性はありますか?」
A「ドル安誘導の可能性は低いと考えますが、基軸通貨としての地位が、ブロックチェーン技術などで揺らぐ、もしくは落ち込んでいった場合は、ドル売りとなるでしょう」



Q「今年前半、思うように金が上がってこない要因はどう考えればよいですか?」
A「2月からの下落は、株高・ドル安が背景です。米中貿易協議の悪化で株価が下がった割りに、金の上値が重いのは、セミナーでもお話ししたように、安全資産や通貨の顔として、一部の資金が仮想通貨に流れた側面があると考えます。また、金との相関の高いユーロが、欧州議会選挙、ブレグジットなどを控えて、下降トレンドが継続している事も一因でしょう。」