昨晩のNYダウは、反落した。前日比17ドル16セント(0.1%)安の2万6089ドル61セントで終えた。

中国国家統計局が14日発表した5月の工業生産高や1〜5月の固定資産投資が軒並み市場予想を下回った事で、投資家心理が悪化した。中国への収益依存度が高い銘柄を中心に売りが出た。ダウ平均は下げ幅を118ドルまで広げる場面があった。

年後半の需要回復に対する期待が後退した半導体関連株が軒並み売られたのも一因。

ただ、14日発表の米経済指標が総じて良好で相場の下値は堅かった。5月の小売売上高は前月比0.5%増と市場予想(0.6%増)を小幅に下回ったが、4月分が上方修正された。5月の鉱工業生産指数やミシガン大学が発表した6月の消費者態度指数(速報値)は市場予想を上回った。複数の米金融機関が4〜6月期の米実質国内総生産(GDP)予想を上方修正し、米景気減速への警戒感が後退した。

ナスダック総合株価指数は、40.471ポイント(0.5%)安の7796.659で終えた。