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昨晩のNY原油(8月限)は、小幅に6営業日ぶりに反落した。前日比0.23ドル安の1バレル60.20ドルで取引を終えた。

需給改善の見方から買いが先行、早朝に一時60.94ドルと期近物として5月下旬以来ほぼ1カ月半ぶりの高値を付けたが、石油輸出国機構(OPEC)月報で、5月の経済協力開発機構(OECD)加盟国の石油在庫が2ヶ月連続で増加し、前月比4150万バレル増の29億2500万バレルとなったことや、加盟国の石油に対する世界の需要が2020年に前年比で減るとの見通しが示され、目先の利益確定売りが優勢になった。

OPEC月報で、2019年の世界の需要見通しは前年比・日量114万バレル増で据え置かれた。同年の非OPEC加盟国の供給見通しは9万5000バレル下方修正され、前年比・日量205万バレル増となった。