石油輸出国機構(OPEC)月報で、非加盟産油国の増産を背景に、2020年のOPEC産原油への需要は減少するとの見通しを示した。

 20年のOPEC産原油需要は日量2927万バレルと、19年よりも日量134万バレル減少する見込み。

 また、20年の世界の原油需要は19年と同程度のペースで増加すると予想。エネルギー消費大国である米中両国の成長鈍化が見込まれるものの、世界経済の成長ペースも今年並みになるとの見通し。

 ただ、「20年の見通しは、貿易摩擦などの問題がこれ以上激化せず、下方リスクが現実にならないことを前提としている」と説明。「英国の欧州連合(EU)離脱や製造活動の減速は追加的なリスクになる」とした。