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昨晩のNY原油(8月限)は続落した。前日比1.96ドル安の1バレル57.62ドルで取引を終えた。

トランプ米大統領が16日、「米中の貿易交渉が合意に至るまでは時間がかかる」と述べた事を受けて米中摩擦が長引くとの懸念や、ポンペオ米国務長官が「核ミサイル計画についてイランは米国と交渉する準備がある」と発言を受けて売りが優勢になった。

トランプ米大統領もイランと多くの進展があったと発言。米メディアの一部も、イランのザリフ外相が、弾道ミサイル開発プログラムについて米国と交渉可能であるとの認識を示したと伝えた。ポンペオ米国務長官は、イランのこの動きについて米国の圧力が生み出した結果であると評価した。

 ただ、イランは弾道ミサイルの開発プログラムについて交渉可能ではないと一連の報道を否定。トランプ米大統領が述べた進展の内容も不明。

 アラブ首長国連邦(UAE)から出港した小型の石油タンカー「リア」がホルムズ海峡付近のイラン領海で消息を断った。今月、イランのタンカーをジブラルタル自治政府が拿捕しており、その報復の可能性はあるものの、詳細は不明。