国際エネルギー機関(IEA)月報によると、景気減速の兆候が強まっているため、世界の石油需要見通しは「不安定」だと分析。

 今年と来年の需要拡大予測を下方修正し、長引く米中の通商摩擦のために一段の下方修正もあり得ると警告した。今年1月から5月まで世界の石油消費は日量52万バレルの増加と、前年に比べて約半分、同期間としては、2008年以降で最も低い伸びにとどまった。

 IEAは「状況は一段と不透明になっている。米中の通商摩擦は解決しておらず、9月には新たな関税が賦課される予定だ」と指摘。「見通しは不安定であり、この先予測を上方修正するよりも、引き下げる可能性の方が著しく高い」と述べた。

 IEAは今年の石油需要の伸びを日量10万バレル引き下げ、同110万バレルと予測している。伸び率は約1.1%。来年の予測は日量130万バレルと、従来予想から5万バレル下方修正し、1.3%の伸びを予想。