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昨晩のNYダウは3日ぶりに大幅に反落し、前日比623ドル34セント(2.4%)安の2万5628ドル90セントで終えた。

パウエルFRB議長講演で、世界景気減速などの不確実性に言及したうえで「米景気拡大を維持するために適切に行動する」と改めて述べ、追加利下げを示唆したとの見方が相場を押し上げる場面もあったが、中国政府が対米報復関税を発表し、トランプ米大統領がツイッターへの投稿で対抗措置を講じる姿勢を示し、米中貿易摩擦の激化への警戒感から売りが膨らんだ。

中国政府が米東部時間の朝方、米政府が9月1日から発動する予定の対中制裁関税「第4弾」への報復措置を発表。原油や自動車、農産物など約750億ドル分の米国製品に5〜10%の追加関税をかけ、9月と12月の2段階に分けて発動する。

トランプ米大統領は午前11時頃にツイッターへの投稿で「午後に中国の関税への対応を講じる」と述べた。「中国は知的財産を年数千億ドル単位で盗み、それを続けようとしている」などとも述べたほか、米企業に中国から国内に生産拠点移すよう求めた。

ナスダック総合株価指数は続落し、前日比239.622ポイント(3.0%)安の7751.766で終了した。