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昨晩のNY原油(1月限)は上昇。前日比0.77ドル高の1バレル59.20ドルで取引を終えた。

OPECとロシアなどの非加盟国は「OPECプラス」会合で、減産規模を20年3月末まで日量50万バレル拡大することで合意。現行の日量120万バレルから170万バレルに来年1月から増やす事が決まった事や、米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を上回り、米株式相場が大幅に上昇した事が材料視された。

サウジの自主的な生産調整によって実質的な減産規模は日量210万バレル程度まで膨らむ可能性がある。新たな追加減産は来年1月から実施し、同年3月に期限を迎えるが、3月5〜6日に延長の是非を協議する。内戦が続くリビア、米国の制裁下にあるベネズエラやイランは引き続き合意から除外された。

ベーカー・ヒューズが6日発表した米国の石油掘削設備(リグ)の稼働数が7週続けて減り、17年3月以来の低水準となった事も一因。