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昨晩のNY原油(2月限)は5日続落した。前週末比0.96ドル安の1バレル58.08ドルで終えた。

第1弾の米中通商合意の調印式を今週15日に控え、トランプ米政権は中国の為替操作国認定を解除する計画であるほか、今回の調印式で米中包括経済対話の再開が報じられたが、原油市場の反応は限定的。
先週、米エネルギー情報局(EIA)週報で石油製品の需要は弱く、製品在庫が拡大していることから、原油在庫が積み上がることが警戒されている。精油マージンが弱含みで推移していることも原油在庫の増加が意識される背景。米製油所稼働率は上昇が一服気味。

米国とイランの対立激化が先週で一巡し、墜落したウクライナ機についてイランが誤射だったことを認めたことも中東情勢を一段と沈静化させている。イランのロウハニ大統領は悲惨な過ちを深く悔やんでいると述べた。