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昨晩のNYダウは大幅反落。前週末比2997ドル10セント(12.9%)安の2万0188ドル52セントで終えた。下げ幅は12日の2352ドルを上回り、過去最大。下落率は1987年10月19日のブラックマンデー(22.61%安)以来の大きさだった。下げ幅は一時、3069ドルに達した。

トランプ大統領が午後の記者会見で、新型コロナ感染の最悪期が「8月まで延びる可能性がある」と述べた。米景気についても「おそらく後退に向かっている」と指摘。発言を受け、景気悪化が年後半も続くとの見方が強まった。

ニューヨーク連銀が16日朝に発表した3月の製造業景況指数は、マイナス21.5と前月(12.9)から急低下した。09年以来の低水準で、前月からの下げ幅としては過去最大だった。米連邦準備理事会(FRB)は15日夕、政策金利をゼロ近くまで下げる緊急利下げと量的緩和の再開を日曜日に発表する異例の対応を取ったものの、今後、悪いマクロ経済指標が出て株価が下落しても、打つ手はもう少ないとの見方も一因。

ナスダック総合株価指数は前週末比970.283ポイント(12.3%)安の6904.592と大幅下落。