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昨晩のNY原油(5月限)は続伸。前日比0.48ドル高の1バレル24.49ドルで取引を終えた。

新型コロナウイルスの感染拡大による深刻な景気後退の影響を緩和するため、トランプ米政権と議会指導部が25日未明に2兆ドル規模の経済対策で合意。NYダウが上昇し、原油需要の落ち込みが和らぐとの見方から買いが入った。

ただ、米エネルギー情報局(EIA)週報では、外出自粛などによる石油需要の減少が鮮明となった。EIA週報で石油製品需要は前週比207万7000バレル減の日量1940万バレルまで急減。このうちガソリン需要は前週比85万9000バレル減の日量883万7000バレル。製油所稼働率は前回の86.4%から87.3%まで上昇。原油生産量は前週比10万バレル減の日量1300万バレルと過去最高水準を維持。急激な原油安は今のところ生産量の減少につながっていない。原油在庫も増加。

米疾病対策センター(CDC)が発表した新型肺炎の感染者数は5万4453人まで拡大しており、感染者数の伸びが鈍化する兆候はみられない。前日は4万4183人だった。