米ホワイトハウスは3月31日、新型コロナウイルスの米国内の死者が、最大で20万人に上るという試算を発表。トランプ大統領は記者会見で、今後の対応について「地獄の2週間になるかもしれない」と述べ、正念場になるとの認識を示した。

 バークス新型コロナウイルス対策調整官は会見で、何の対策も講じなければ死者数が数百万人の単位になるとの見方があるとして、「社会的隔離」の重要性を強調。対策を講じても死者数が「10万〜20万人」になるとの試算を明らかにした。

 ただ、ファウチ国立アレルギー感染症研究所長は「予期しなければならない数字だが、私たちが受け入れたわけではない」と語り、対応次第で死者数を抑制することは可能だと強調。

 記者会見では、米国内の犠牲者が4月15日ごろにピークとなり、1日2000人を超えるという独立機関の試算も紹介された。

 米国内の死者はこれまでに4000人を超え、2001年の米同時テロ発生時の犠牲者数を上回った。特に約4割の死者が集中するニューヨーク州では、マンハッタン島中心部のセントラルパークに仮設病院が設営されるなど、さらなる深刻な事態に備えた対応が急ピッチで進む。

 連邦緊急事態管理庁(FEMA)は31日、約500人の救命医のほか250台の救急車、85台の遺体安置用冷凍トラックをニューヨーク市に送ることを決めた。

 これまでに全米32州で自宅待機や営業自粛などの命令が出され、8割の米国民の生活に影響が及んでいる。