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昨晩のNY原油(5月限)は急反発した。前日比5.01ドル高の1バレル25.32ドルで終えた。

サウジアラビアとロシアを仲介したトランプ米大統領が、両国が最大で日量1500万バレルの減産を実施する可能性があると述べ、需給悪化懸念が後退した。トランプ大統領は2日午前、米CNBCのインタビューで「ロシアのプーチン大統領とサウジのムハンマド皇太子王が近く減産を発表するだろう」と述べた。トランプ氏はツイッターにも「両国は1000万バレル、最大で1500万バレルの減産に動くようだ」と投稿した。

新型肺炎の蔓延で日量3000万バレル規模の石油需要が失われるとの見通しもある。コロナショック以前の世界全体の石油需要は日量1億バレル規模。

サウジは石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心としたOPECプラスによる緊急会合の開催を要請した。ロシアのノワク・エネルギー相は2日、「原油を増産する計画はない」と明らかにした。

テキサス鉄道委員会のシットン委員長はノバク露エネルギー相と日量1000万バレルの減産について協議したと語った。サウジとロシアだけで日量1500万バレル減産するのは実質的に難しく、米国がどのように減産するかが焦点に。