米司法省は7日、マイケル・フリン元大統領補佐官(国家安全保障担当)の起訴を取り下げた。

司法省は2年以上に以上にわたり同氏の有罪を訴えてきた経緯があり、方針を大きく転換させた。トランプ大統領はこれまでフリン氏の無罪を主張しており、捜査当局が民主党に肩入れした捜査をしていたとの批判を強めた。

フリン氏は政権発足前の駐米ロシア大使との接触をめぐり、米連邦捜査局(FBI)に偽証したとして2017年12月に起訴された。同氏は起訴されると、FBIへの偽証を認めて捜査協力に応じる司法取引を交わした。だが20年になってFBIの捜査担当者に不正があったとして司法取引を取り下げ、無罪を訴える立場に転じた。

司法省は7日、裁判所に提出した文書でFBIによる同氏の聴取について「合理的な捜査の根拠がないまま行われた」と指摘し、起訴を取り下げる考えを示した。


トランプ氏は7日、ホワイトハウスで記者団に対し「フリン氏は無実の男だ」と強調。FBIと民主党が政権にダメージを与えるため結託していると主張。