石油輸出国機構(OPEC)月報で、4月の加盟国の産油量が前月比6.3%増の日量3041万バレルになったと発表。

「OPECプラス」が協調減産を3月末で打ち切ったため、大幅な増産に転じた。

ただ、4月の原油急落を受け、5月1日から日量970万バレルの大幅減産に踏み切った。

4月の国別産油量では、シェア争奪戦を仕掛けたサウジアラビアが13.4%増の1155万バレルとなった。
アラブ首長国連邦(UAE)、クウェートも増産で追随。
イラクやイラン、ベネズエラなどは産油量を減らしており、対応が分かれた。

世界全体の4月の産油量は18万バレル減の9946万バレルと推計。原油安の影響で米国やカナダなどで減少したという。

一方、今年の世界全体の石油需要は、従来予想をさらに引き下げ、前年比9.1%減の9059万バレルと見込んだ。4〜6月期は8130万バレルに落ち込むが、その後は徐々に回復するシナリオを示した。