イスラエルで17日、1年間で3度の総選挙の末、ネタニヤフ首相率いる新たな連立政権が発足。新型コロナウイルスの脅威に対処する「挙国一致内閣」という位置付けで、ネタニヤフ氏は、政敵だったガンツ元軍参謀総長に首相の座を渡す。

新政権には、首相の右派政党リクードとガンツ氏率いる中道政党連合「青と白」、ユダヤ教超正統派の2党などが参加。

「次期首相兼国防相」のガンツ氏は、来年11月にネタニヤフ氏に代わって首相に就任する方針。外相にはガンツ氏の前任の参謀総長だった「青と白」のアシュケナジ氏が起用された。

ネタニヤフ氏は当初、パレスチナ問題で強硬なリクードを中心とする右派・宗教勢力による政権樹立を目指したが、同勢力は直近の3月の総選挙で過半数を獲得できず、「青と白」との協力を余儀なくされた。これに伴う閣僚ポストの配分をめぐる不満などから、同勢力の一部有力議員が新政権に参加せず、リクード内からも不満が噴出。

一方、総選挙で「ネタニヤフ打倒」を訴えてきたガンツ氏に対して、「青と白」の所属議員の多くがガンツ氏の方針転換を「裏切り」と見なして離党し、野党に回った。

通算約14年間首相を務めてきたネタニヤフ氏の求心力には陰りも見え、24日には汚職事件の初公判も抱える。ネタニヤフは収賄など3件の汚職事件を抱えていて、最終的には有罪を免れないのではないかとの見方も出ている。